未分類 【のろまの矜持#10】vs莉音 2024年5月11日 tsukiyo 月夜の晩に 莉音はピタ、と止まった。 「あ、あれって……詩音くんじゃないですか……?」 「……」 「り、莉音、くん……?」 「……。強盗かも」 「え!?」 「だって詩音なら …
未分類 深海の夜 2024年5月10日 tsukiyo 月夜の晩に stardustシリーズ番外編、モネとひかり、ふたりの夜。ただお話してるだけの何でもない話です。2人のだいぶ先の話ですが、具体的にいつの話なのか?深く考えずゆる〜く読んでくださると …
未分類 【のろまの矜持#9】出し抜きたい男 2024年4月27日 tsukiyo 月夜の晩に なんでもない顔をして莉音は続けた。 「あ、詩音からLINEだ。 コンビニでちょっと買い物してくって。ちょっと長くなるかもだって。あいつひと声掛けていけよな〜」 来ても …
未分類 【のろまの矜持#8】地獄の門番 2024年4月20日 tsukiyo 月夜の晩に まさかの双子と同じベッドで寝ることになりそうという状況になり、さすがにナツミは慌てた。 「えっや!さすがにそれは無理かなって!あの僕寝相が悪すぎてあの加賀美さんですらベッドか …
未分類 【のろまの矜持#7】負けてたまるか 2024年4月13日 tsukiyo 月夜の晩に 翌朝、アラームが鳴る前にがばと起きる。 無表情で会社に行く準備をてきぱきとする。寝不足で鏡に映る自分のくまが酷いが、知ったこっちゃない。 出社して早々。 「あ、お …
未分類 【のろまの矜持#6】VS絶対ヨリを戻したい男 2024年4月3日 tsukiyo 月夜の晩に ナツミが悲しい決意を固める一方。 「くそ!」 薄暗い路地裏で壁に向かって怒りをぶつけている男がいた。 「ナツミのやつ!」 細やかに降りしきる雨に濡れそぼりつ …
未分類 【のろまの矜持#5】ヨリは絶対戻さない 2024年3月26日 tsukiyo 月夜の晩に 反抗した僕に対して加賀美さんはピクリと眉を上げる。その瞳に激情の稲妻が一瞬走ったのが見てとれた。ヤバい、本気で怒ってる。殺されるかも。ものすごく冷たい冷や汗が背中を伝ったけどもう後 …
未分類 【のろまの矜持#4】亀の言い分 2024年2月3日 tsukiyo 月夜の晩に 翌朝。僕は店長らの車に乗せられてそのまま店へと向かった。昨日のことには触れられることなく、店は午前の営業を始めた。 なんか昨日は恥ずかしいところ見られちゃったなあ……。 …
未分類 【のろまの矜持#3】僕なんかいらないと捨ててくれ 2024年1月12日 tsukiyo 月夜の晩に それから僕は、双子店長の家に有無を言わさず車で連れて行かれた。運転するのが兄、後ろのシートで僕の隣に座って涙を丁寧に拭いてくれるのが弟だった …
未分類 【のろまの矜持#2】愛していないはず 2024年1月1日 tsukiyo 月夜の晩に 僕が加賀美さんへ別れを告げ、新規一転訪れたのはのどかな田舎町だった。 駅は無人駅に近く、ただひたすらに緑が多く(これを田舎と呼ぶ)、ちょこっとおいしいパン屋さんがあって、スー …