のろまの矜持 【のろまの矜持#23】誰よりも優しい男 2024年11月1日 tsukiyo 月夜の晩に それからすこし経って、詩音くんは髪色を変えた。栗色の髪になり少し長めにして、ただのイケメン優男になった。 詩音くんのズルいところは、ちゃんと莉音くんはいないタイミングで美容院 …
のろまの矜持 【のろまの矜持#22】詩音のターン 2024年10月30日 tsukiyo 月夜の晩に 詩音くんは余裕そのもののそぶりでドアを開けた。そして殺すつもりで飛びかかってきた莉音くんの手首を瞬時に掴んで捻り上げ、脚を払って床に転倒させた。あの体の大きな莉音くんを軽々だ。 …
のろまの矜持 【のろまの矜持#21】ネタばらし 2024年10月30日 tsukiyo 月夜の晩に 「何を言ってるの?『俺』だよ、恋人を間違えるなんて傷つくな」 そういってを事を進めようとする彼を押し返した。強引に進めようとするところに焦りを感じる。 「ほら良い子だか …
のろまの矜持 【のろまの矜持#20】違和感 2024年8月26日 tsukiyo 月夜の晩に 莉音くんは有無を言わさなかった。僕が返事するよりも早くキスしてきて、舌を絡めてきた。いつもより性急な気がする。それに喰われるんじゃないかってくらい。 莉音くんてこんなんだった …
のろまの矜持 【のろまの矜持#19】入れ替わり 2024年8月22日 tsukiyo 月夜の晩に その後、結局僕は莉音くんと近くの焼肉屋さんでご飯を食べた。体の大きい莉音くんはもりもりと良く食べた。金髪混じりのやや長い髪を後ろで束ねて、汗をかきながら肉に喰らいつく様は色気があっ …
のろまの矜持 【のろまの矜持#18】静かに系を引く 2024年8月5日 tsukiyo 月夜の晩に そして訪れた研修旅行(?)の日。 確かに研修っていうか、ちょこっと難しいパンとかコーヒーいれる練習する講習会みたいなやつに出た。 各地から喫茶店経営している人たちが集ま …
のろまの矜持 【のろまの矜持#17】酷い目の一歩手前 2024年7月29日 tsukiyo 月夜の晩に 「ナツミ。早くこっち来て……詩音と何か喋ってたの?」 僕を寝室に招き入れた莉音くんは僕を軽く問い詰めた。バタンとこれみよがしに後ろ手にドアを閉められて僕はドキッとする。 …
のろまの矜持 【のろまの矜持#16】双子のどっち? 2024年7月8日 tsukiyo 月夜の晩に ※ナツミ視点です。 結局、あれから…… 僕は莉音くんの家にいる。詩音くんの家でもあるけど。あのログハウスみたいなかわいいお家でお世話になることにしたのだ。 『俺は …
のろまの矜持 【のろまの矜持#15】完全敗北 2024年6月24日 tsukiyo 月夜の晩に ショック過ぎて正直目の前が真っ暗だった。 でも何か言わなきゃ、言ってやらなきゃいけない。加賀美はよろよろと歩き出した。 安っぽいホテルのピンクの絨毯に足が沈みそうだ…… …
のろまの矜持 【のろまの矜持#14】再会 2024年6月17日 tsukiyo 月夜の晩に ※加賀美視点です。視点が切り替わってばかりで申し訳ないです。 「何でお前に協力なんかしなきゃいけないんだよ!」 加賀美は心底ブチギレながら車をかっ飛ばしていた。 …