前回ヤンデレを扱ったところ、続編が読みたいというお声をちらほら頂きましたので、書かせて頂きました。
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まあまあ危険な感じに仕上がりましたので公開を迷いましたが、自分が正気に戻る前にお送りすることにしました。なのでこれは3月分メルマガと思ってもらえたらと思います。
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「さ、瑠衣くん♡ここが今日から君のお家だよ」 「……」
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僕は有無を言わさない力で流星くん家に連れてこられてしまった。
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入れと促されているのは、あろうことか流星くんの部屋の押し入れである。
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スッと押し入れのふすまをあけた中では、下段部分に既に布団が敷いてあってさ…!!
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「瑠衣くんが布団派なの、ちゃんと調べておいたからね」
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「枕変わると寝られないかなあと思って、瑠衣くんの実家のお布団カバーとか枕とか同じもの用意しておいたよ」
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死ぬのかというくらいのゾクゾクブルブルが駆け上がった。
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「あああ〜〜…!!!そんなおびえた顔なんて初めて…♡今日から色んな顔もっともっと見せてね♡」
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耳元で息を吹きかける様にそう言われたところで恐怖が限界突破し、僕の意識はここで途切れた。
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目が覚めると非常に天井が低いところにいた。なんか首の下がごつごつするような…何だこれ…。
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バッと隣を見たら流星くんが僕に添い寝する形で腕枕していた。そうだここ押し入れ…!!!
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ランタンの灯りのみの薄暗い押し入れのなか、流星くんの超整った顔が間近で仄暗く笑う。
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「だ、だれかああ!ムグ!!!」 「大きい声出すのはダメで〜す兄貴にバレちゃうあう。あっちなみに両親は海外転勤でいませんのでご安心を〜♡」
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お、お兄さんいるんだ!?お兄さーん!!!助けてーーー!!!!
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「…あーその顔。兄貴に縋ろうと思ってんのかな。そういうの気に食わないな。ころすよ」
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狭い押し入れの中で僕を組み敷いてそう言った流星くんの目はマジだった。お人形さんみたいに綺麗な顔の、ビー玉みたいな冷たい瞳…。
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「瑠衣くんのこと教えて。生まれた時から今に至るまで、全部」
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流星くんに言われるがまま僕はたどたどしく話出したのだけれど。
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「…えっと…それで、幼稚園の入園式では、泣いちゃったらしくて…」 「あ、そうだったよね。それで泣きすぎて膝擦りむいちゃったんだよね」 「!?」
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どうして知っているんだか分からないことをニコニコ笑って平気で言う。
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「え…えっと…えっと…その続きで覚えているのは…幼稚園の年長さんのお遊戯会で狐役をやって…」 「違うよウサギでしょ。ピンクのウサ耳帽着けてたじゃない」
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「ねえ、ど、どうして知ってるの!?」 「知ってるよだって君ん家忍び込んだことがあるって言ったじゃん。家族アルバムは全部目を通してある」
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「瑠衣くんてそんな大きい声、出せるんだねえ。俺にだけ聴かせてくれるんだね、その声。嬉しいよありがとう」
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ウットリ言われて心底怖くてブンブンと頭を振った。後ずさりしたいのに狭い狭い押し入れの中ではもう逃げ場はない。
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「あ、でね。だから俺は君のことは大概何でも知ってるんだ。でも家族写真に残っていないこともあるじゃない?だから瑠衣くんの頭のなかにだけ残ってる話、全部聞きたいんだ。間違いがあれば俺が修正するからさ。
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ゾクゾクガクガクして声にならない悲鳴をあげた。うちには家族アルバムが大量にあるんだ。あれ全部目を通したっていうのか?それにしても流星くんは記憶力がすさまじい。さっき言い当てた感じで全部覚えてるっているのか…?
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「瑠衣くんてこわい時ぶるぶるするんだねえ。またひとつ勉強になったよ。どれくらいの恐怖でどれくらいぶるぶるしちゃうのか、そういうのも今後知っていきたいねえ」
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僕ですら知らない僕のことを全部共有されてしまった後、その後はどうなるのかもう皆目検討がつかなかったから。 下手すると殺されんじゃないかって恐怖で頭がどうにかなりそうだった。
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「ダメだよ静かにして。兄貴に聞こえちゃう。瑠衣くんは俺だけのものだから、瑠衣くんなんだよ」
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ずっとずっとずっっっと流星くんと2人きり。昼なのか夜なのかも分からない。気づくと寝ている。目覚めると流星くんがサンドイッチだの水だのを口に運んでくれる。飢えることはない。
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「瑠衣くんレタス食べてるう。ウサギみたい♡」 「……」
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「はいお水。んくんく飲んでる。ハムスターみたいいい♡虚ろな感じも色気あって良いねえ」 「……」
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これが終わったらまたあの僕の人生共有会が始まってしまうのかと思うと気が重い、どころじゃない。
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僕の人生振り返り会は、中学卒業した所まで来てしまっていた。どうしよう。これもうすぐ今に追いついちゃうよ。しぬの…?
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どうしようどうしようヤバいと必死に頭を巡らせ、疲れ切った頭はひとつだけ案を弾き出した。
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「そ…そいえばさ、流星くんの人生が僕も知りたいなっ…!」 「え…っ」
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驚いた流星くんは一瞬止まった。綺麗な顔は、真顔になるとこわいくらいだった。
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コクコクと首を縦に振った。何でも良いから時間を稼ぎたかった。
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ギュッと手を握られて心底ヒッとなった。ドキドキとゾクゾクが同時に駆け上がる。流星くんのことが僕は純粋に好きだったはずなのに。
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「じゃあさ、俺の日記、見る?トクベツだよっ!?いや〜嬉しいな。俺の日記を読む瑠衣くんが拝めるなんて…!
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俺ね結構マメに書くタイプなんだよ!今日何した〜とか。ちょっと恥ずかしいけど、まあ書いてるのは些細な日常だから、何か参考になれば♪」
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そう言って軽い感じで渡されたのは一冊のノート。日記なんて僕は見られたくないけどなあ。まあハイって渡せるほどカジュアルな内容なのだろ…
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一面びっしりと書き込まれた大量の文字のなかに、瑠衣ってワードが超大量に頻出していたから。何を書いているのかなんてもう大体分かる。
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流星くんは僕の手を取り、そっとノートをまた渡してきた。
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『今日は瑠衣くんの過去を洗い出すべく、俺は瑠衣くんの中学へ向かった。瑠衣。卒アルの内容によると、瑠衣くんは吹奏楽部だったらしい。瑠衣くん今何してる?瑠衣くんの部活の座席を確認しなきゃと思って。どこの席のどいつが瑠衣くんをどんな角度で見ていたか知っておかないと。瑠衣。卒アルの顔写真も確認して、瑠衣くんを気に入ってそうなやつは消去』
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「わーーーっ!!やっぱナシナシ!なんか読まれるのはやっぱ恥ずいわ!!!」
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その後僕はどうしても眠いとゴネ、流星くんに腕枕をねだり、何とかまた寝る感じにした。
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「瑠衣くんて本当はすっごく甘えん坊さんだったんだね…♡」
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「そっそう言えばさ、流星くん」 「なあに?」 「お、お兄さんて、どんな人なの?全然そういえば気配感じないなって…。え、えと!好きな人のことはなんでも、知りたくて…」 「瑠衣くううん…♡♡♡」
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情報収集しておきたかったのだ。味方になってここから助けてくれそうか…!
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「そうだなあ。俺とは似たもの同士だよ。気配ないのは趣味に熱中してるから。まあインドアだね。あんま他人に興味ないっていうか」
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「まあ似たもの同士といえば瑠衣くんと俺もそうだね…♡」
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「魂がお互いを求め彷徨ってたところ」 「…?????」
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訳が分からなくて曖昧に微笑んだ僕を、流星くんはギュッと抱きしめてきた。
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「…あっ!ゴメンってか今思い出した俺。そいえば俺、あとでちょっと兄貴と買い物行かなきゃなんだ。大人しく待っててくれるよね?」
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突然訪れた初めての勝機に僕の心は打ち震えた。絶対このタイミングで逃げるぞ!というのを絶対に顔に出すまいとして流星くんの胸板に顔を埋めた。
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それからちょっとして、流星くん達は本当に出かけていった。
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「瑠衣くん。信じてるけど、念のため…ね?」 「ウン…」
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だけど出かける前に手首足首に錠をかけられガッカリした。やっぱりそうだよね…。
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兄弟ふたりで部屋の外で何か話す声が聞こえたあと、じゃあねと〜!と階下から声をかけてきて、出かけていった。
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「…このっこのっ。おもちゃみたいなコレ、外れろよっ…!」
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しばしの奮闘の末。 …チャリ。…なんと外れた!!!!?
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やったやったよっしゃ逃げろ今すぐ走れええええええ!!!!!
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2階の奥側の流星くんの部屋から飛び出て廊下を走り、多分お兄さんの部屋の前を通りすぎ、階段を途中まで降りたところで…!
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逃げろ戻れいやもうムリだ。足音立てるな死ぬぞ!!どうしよう!?
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僕は最強の忍足で咄嗟にお兄さんの部屋と思われる部屋に逃げ込んだ!!
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何とか隠れようとして慌てて押し入れのふすまを開けた!!!
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下段にいたのは、全然知らない別の男の子。拘束されて怯えた瞳でこっちを見上げている。
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え、この子も?ひょっとして何人もこんな子がいるの!?何が起きてるんだこの家!?
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訳が分からなくて僕は今までで1番の悲鳴を止められなかった。
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「いやー、瑠衣くん最高だったなあ。盗聴器仕掛けられるの2回目なのに全然気づかないし。
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狙い通りに兄貴の部屋に入ってって、狙い通りの行動して、狙い通りの悲鳴をくれるなんて、瑠衣くんて俺を喜ばす才能あるなあ本当…♪」
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「だなー」 「あのあと俺に捕まった時の瑠衣くんの顔、今までで1番の表情だったなあ…」
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思い出してもゾクゾクする。瑠衣くん。もうちょっと押し入れで待っててね。あと10分くらいしたら行くから。
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「分かる。俺も押し入れの中の詩音をコッソリ録画した映像何度も見ちゃう」
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おとなしい男の子の怯えた顔が大好物という俺たち。似たもの同士っていうか、多分母さんのお腹ん中で細胞分裂しちゃいけなかったのだろう。
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まあでもしゃあないよね。生まれてきちゃった訳だし。
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世界一歪んだ性癖を共有出来る双子の兄弟がいて、俺はウレシーって感じ。
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「今日は興奮して寝れそうにねーわ」 「まあね。さて、今日は熱い夜を過ごさせて頂きますかね…」 「最高」
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一度両思いになった男の子を怯えさせ切ったところで抱きたいという性癖も一緒。敢えて泳がせて逃げさせて捕まえお仕置きするのが趣味という性癖も完全一致。
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本当〜に俺たちはクソ過ぎるけど、まあ仕方ない。神が俺たちを作り給うたのだ。
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もうワクワクしてどうしようもない。待っててね瑠衣くん。今度はマジの拘束をしてきたから全く身動き取れなくて不安な顔してるだろう。今行くね。
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兄貴はゴクリとビールを飲んだ。兄貴のつがいはちょっと前にウチにやってきた。
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「そ。俺なんて瑠衣くんが好きすぎて片時も離れていたくなくて…寿命が俺らを別つのすら嫌でさ…」 「分かるわー」
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でも遠い未来にいずれは訪れる、運命が俺たちを別つ日。その日を思うと俺は暗澹たる気持ちになる。
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「だから俺、最後の最後は瑠衣くん剥製にしようと想ってるんだ。そしたらずっと一緒にいられるし」
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その後また乾杯して、俺たちはそれぞれの部屋へと向かった。
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※メールに返信するとメーラーデーモンのエラーが出る件、修正しました。
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