『一途溺愛美形攻め✖️あざと可愛い平凡受け←ハイスペ美形攻め。受けに翻弄される美形達』
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こういう話もイイネ!ガハハ!と楽しんで頂けると嬉しいです(´∀`*)
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「えっそう?」 「うん。早くいつもの人来ないかな〜〜〜って顔に書いてあるよ」
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「・・やー、だって。俺あの人に会うためだけにここのバイト続けてるって言っても過言じゃないし・・」
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なんてヒソヒソやってる時。渇望していた人影が視界の隅っこに入ってくるのを俺は見逃さなかった!
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き、きたー!!ささっと店頭の方に用事ある風で行く。きた、きた!
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「あ、ども!こんちは!」 「・・あ!ああ、こんにちはあ。今日も混んでますねえ。さっすがあ人気度NO.1って感じですねっ」
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ふふと可愛らしい笑みを浮かべたのは俺の想い人。名前はまだ聞けていない。
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顔は普通なんだけど、にこにこ顔がたまらなくキャワイイ。
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「そう言えば新しいラテの新作出ましたよ」 「えーそうなんですね。おにーさんが作ってくれるなら特別美味しいんでしょうねえ」
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アセアセしながら言う俺に、彼はかわいく微笑んで言った。
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「僕、オニーサンに淹れてもらう珈琲が一番美味しいんです。だからいっつもここ来ちゃう。また後で飲みに来ますねえ〜」
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そう言ってばいばあいと可愛く手を降って去っていく。あの人と喋ってるとすごいしあわせな気持ちになる。
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厚めのコートに包まれて去っていく後ろ姿をうっとり見送った。春頃にこの喫茶店のバイトを通して知り合って、ウッカリ恋に落ちてから半年以上。春・夏・秋服も良かったけど、冬服も良い〜。
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「・・シオン君?良い加減にしようね?せっかくの綺麗な顔がデレデレで台無しだよ」
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え?そう?と振り返ったら心底イヤそうな顔をしたバイト仲間のさっきの子がいた。
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まだか。まだ来ねえのか。俺は弁護士事務所でコツコツと靴先を鳴らす。
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イライラと待っていると10分ほど遅れてようやく現れた。俺が今狙っている相手。
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「あ、どうも〜!すみません遅れました。それでえ、相談したいのはこの前とは別のストーカー対策なんですけど・・」
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顔は普通なはずなのに、なぜか色んな男を惹きつけてやまないこの人。しょっちゅうストーカーにあっている。別に特別色気がある訳じゃない。でも分かる、コイツが人気な訳。
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ストーカー相手への法的措置について色々と教えてやる。熱心にメモを取っているなと思ったらジッと見つめられていることに気づいた。ドキッとした。
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「・・な、何ですか?」 「あ、や。すごい知識が豊富で素晴らしい方だな〜って思って。前回もすごく親身になって下さって、あなたみたいに被害者の味方になってくれる人なんていませんよ。ハンサムなのに感じも良いし・・」
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言いながら頬が緩みそうになるのを必死で抑えた。弁護士やってて良かったと思えるくらい、俺はこの人に惚れちまってる。
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夕方16時。また来るって言ってたからずっと待ってるんだけど。俺がバイトの休憩行ってる間に通り過ぎちゃったとか!?
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でもバイト仲間の子に聞いても、あの人は見てないって言うし・・帰り際。絶対ここ通るはずなんだけどな。
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と思ってたらキタ!ちょっと疲れた顔してるっぽい・・!?
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俺は内心ものすごくドキドキしながら声をかけた。1日2回も声かけたらキモがられる?でもちょっとでも良いからお話したかった・・!
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「え?あ、ぼーっとしちゃってました!声かけてくれてありがとうございます。オニーサンと話すのが僕楽しいので嬉しいです♪」
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そう言われて心の中がぱああっと明るくなるのを感じた。俺・・この人のちょっとは特別になれてるのかな?
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レジで珈琲を手渡した。すんごいドキドキしながら付け加えた。
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「あ、あと!コレ。あの、差し入れっていうか。ここ最近ちょっとお疲れ気味なのかな?っておれ、いや僕心配してて。甘いのお好きでしたよね!?良かったらどうぞ!」
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あらかじめ用意しておいたキャラメルクッキーとスコーンを紙袋に入れて渡した。・・手紙も添えて。
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一瞬驚いたあと、その人はぱあっと笑って言ってくれた。
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「わあ〜何でこんなベストタイミングで差し入れなんて出来るんですか?オニーサンて誰よりも僕のこと分かってくれるんですね!」
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手紙には、勇気を出してずっと好きでしたって内容を書いてある。連絡先も。この感じだったらきっと色よい返事もらえるよね・・?
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ずっとずっと好きだった。大事にしますって。 俺の本心を書いていた。
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俺は仕事終わりに思い切って電話を掛けた。さっき別れたばかりだけど、やっぱり我慢出来なかった。
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相手は言わずもがな。晩飯でも食いませんかとドキドキしながら誘ったら、案外OKくれた。
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「ひええ〜僕こんなところ初めて来ました。さすが弁護士さん、良いところご存知なんですねえ」
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「それ。その紙袋。何です?」 「ああ、コレ。さっきコーヒーショップの店員さんに差し入れですって貰っちゃったんですよお。まだ中見れてないんですけども」
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俺はピンと来た。そして彼がトイレ行った際、勝手に中身を探った。
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・・ふうん、へえ。愛の告白ね。ぐしゃとポケットに突っ込んだ。
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「あんた、自分のこと分かってんの?俺はもう我慢できない」
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弁護士さん、いきなり押し倒してきて困っちゃったねえ。何とか逃げてきたけど。あれは多分コーヒーショップ店員さんからの手紙、読んでるな。 何で競争心煽られると暴挙に出ますかねえ男っていうのは。
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しかし今日は愛の告白2回かあ。困っちゃったねえ。まあ3回の日もあるからそれよりマシかあ。
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んん〜と背伸びした。はあ、まあいいや。とりあえず今日はもう帰ろうっと。
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コーヒーショップの店員さんと弁護士さん、どっちにしよかなあ。うーん、可愛さでいうとやっぱ店員さんの方かな。一途なお手紙、さいこうだよね。
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最初は店員さん狙いだったんだけど、いつの間にか弁護士さんも参戦してきちゃったんだよねえ。参ったねえ。
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それにしてもついあざとくなっちゃうの、本当どうにかしないといつか刺されるなあ。
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でもさあ。オニーサン、あなたは特別なんです!って言うと皆喜ぶからさあ。どんなにハンサムでも、どんなにモテそうな人でもなぜかこれでいけちゃうんだよねえ。
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まあでも僕、嘘ついてる訳じゃないんだよね。彼らに言っている褒め言葉は全部本心ではある。
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皆それぞれに良いところあるのはホントだから。まあつい大袈裟に言ってしまう部分は認める。
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んで、どのレベルまで落とせるんだろう?って興味半分で実験してたら今のところ負けなしだよ。おかげでじゃんじゃんストーカーもわくし。困ったねえ。
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・・さっきから陰からこっちの様子見てる人いるし。あれは・・ああ〜前電車で知り合ったサラリーマンの人かな?告白お断りしたけどねえ。
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まあいいや。とりあえず無視して、今日はどこも寄り道せず帰ろうっと。余計なお口にチャックしなきゃ。
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コンビニに寄る。ツイッターで話題の新作スイーツをチェック!・・と思ったらなかった。
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近くにいた顔きつめのイケメン店員さんに声を掛けた。新作スイーツについて聞いたら在庫あるって出してきてくれた。
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「ああ〜助かりますっ!あなたみたいな親切な店員さんに知り合えて良かったです!僕ってラッキーでした♡」
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イケメン店員さんはピク、と肩をそびやかした。 そしてちょっと決まり悪そうに頭を掻いた。
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あ、やべ。またやっちゃった。ストーカー増えちゃうな。
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こうして平凡受けくんを取り合うイケメン達による地獄絵図が出来ましたとさ。
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この間わたくし、stardustの番外編3作品目を販売し始めたんですね。
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内容は、stardust番外編2の続きです。 あくまでifストーリーですが、モネ×ひかりの話の続編です。
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(すみません、r18なので18歳未満の方は購入ご遠慮頂きますようお願い致します)
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販売ページだけ先に準備しておいて、pixivでの告知は人の集まる夕方にしようと思ってたんですね。
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そしたらなんと、告知する前から買ってくださった読者さんが何人かいました。
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確かにツイッターで進捗はあげてたんですけど、販売ページココです!とはツイートしていませんでした。
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販売まだかな?とずっとウォッチしてくださっていたのか、たまたま知ったのかは分からないのですが、
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そんな風に作品を気に入ってくれる人がいるなんて、なんてありがたいんだ〜!とすっごく嬉しかったです!^_^
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自分の作品を楽しみにしてもらえるって最高の心の栄養なので・・(´∀`*)
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その後もご購入頂いた方、スキやオススメして下さった方もありがとうございます♪
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何かコメント等ありましたらこのメールに直接返信、もしくはLINEにてお返事頂ければと思います。
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※メールに返信するとメーラーデーモンのエラーが出る件、修正しました。
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