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突然なんですけど、ピクシブのブクマ数、公開・非公開選べたらな〜と個人的に思っています。
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もちろんブクマ頂けるのはありがたいんですが、それがトータル幾つかなのかが周りから見えるっていうのがちょっとプレッシャーだなと思っておりまして・・。
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作品書いたけどブクマ付かなそうだからアップ辞めとくか汗
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ってなった作品幾つかあるので、多分同じ様な作家さんいるんじゃないでしょうか?
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ブクマ数非公開機能ついたら、作品数増える気がしている月夜です。
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と言うわけでピクシブ運営さん、お願いします!(ここで言ってもしょうがないぞ!)
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はい、そんな訳で今回のメルマガは、愛が重いタイプの攻めくんのお話しです。
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寝不足で重たい頭をガシガシ掻いて起き上がる。やっべ、昨日作業やりすぎたなあ・・。
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時間を見ると、午前6時。お、もう良い時間じゃないか。早く準備しないと遅れちまうな。
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手早く身支度を始める。顔をザブザブと洗って洗面台の鏡に映る俺は、まあハンサムだ。自分で言うのもナンだが。
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まあそれは良い。続いてパンとコーヒーをグイグイ流し込んでいった。いかん遅れる。さっさと家を出た、午前6時半。
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今日は愛しい幼馴染とのデートなんだ。遅れてはいけない。早く早くと俺は幼馴染の一人暮らしの家に向かった。
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ガチャリと出てきたのはちょっと嫌そうで眠そうな幼馴染。その眠そうな顔はややぶさかわ感があって愛しい。
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「・・待ち合わせ10時に駅ねって何回も言ったでしょうよォ・・」
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あっけらかんと言い放って幼馴染の家に乱入した、午前7時。
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1分1秒でもこの片想い中の幼馴染から離れていたくないと思うくらい、俺の愛は重い。
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俺はどうやら愛が重いタイプらしいと気づいたのは、中学2年生の頃だった。
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片想い中の幼馴染へのLINEは即返信が当たり前。来た30秒後には返す。これはさすがに基本だよな?
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幼馴染とデートの日(ただ図書館で一緒に勉強するだけ)は家まで迎えに行くっていうか、前日から幼馴染の実家に泊まりに行ってたし。
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幼馴染とのデート(ただの部活の買い物)に行ったら荷物を代わりに持ってあげるどころか、幼馴染を持ち上げて運んでしまうしな。
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俺としては幼馴染(恋人候補)にこんなことするのは当たり前なんだが・・
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でも俺は辞めなかった。っていうか辞めれなかった。だって可愛いから。
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さて、今日も朝早くから押しかけてしまったせいで、幼馴染はソファに座ると何だかウトウトし始めた。
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俺はキュンキュンとしていた。穏やかな寝顔にときめきが止まらない。
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・・さて良い機会だ、このままこの幼馴染をこの家に監禁でもしてしまえば俺のものに・・
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だなんて不穏な思いが頭をよぎり手を掛けようとしたところで、ハッと幼馴染は起きた。
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「ん、まあちょっとな。疲れてんのか、平気?」 どの口が言うんだかって感じだが。
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「・・実は最近、ちょっと寝不足で・・。っていうか、困ったことがあるんだ」 「え!?それは早く言えよ!」
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「実は・・最近変な人に付き纏われてるんだ」 「何だって!?」
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見てこれと出されたのは、大量の幼馴染の隠し撮り写真だった。俺も所々写っていて、俺たちが一緒にいる瞬間さえ撮られていたことになる。
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俺の幼馴染を勝手に撮りやがって・・!!!沸々と怒りが湧いた。
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「でも男なのにストーカーされてるとか恥ずかしくて警察いけなくて・・。
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幼馴染といかがわしい画像とのクソコラ写真・・!!!
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「俺が捕まえてやる!!!待ってろ変態ストーキング野郎!!!!!」
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オアアアア!!!と怒り心頭でブチギレた俺を、幼馴染は目をまん丸にして見上げていた。
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ストーカー野郎は危険だ。幼馴染を監禁しかねない。俺の直感がそう言っていた。
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もう電車は止まっている様な深夜帯でも、幼馴染はコンビニに行く姿を撮られていた。ということは犯人は近隣に住んでいる可能性が高い。
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・・それによく見ると、大学へ朝通う姿をほぼ毎日の様に同じアングルから撮られている。 しかも結構特徴的な手すりが画面端に写っている。
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・・このアングルと距離、手すりの情報があれば少なくともこの写真を撮った場所は洗える。そう踏んで俺は近辺を漁った。
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たどり着いたのは古びたマンション。所々外壁がひび割れて、震度5強くらいで倒壊すんじゃねえか?って思わされる古さだった。
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不審に思いながらもトントンと階段を上がっていくと、とある階の踊り場がドンピシャなことに俺は気づいた。
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確かにここからだと幼馴染が大学に通う道がよく見える。それに特徴的な手すりも。ここだ、間違いない!
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別日。俺は例のマンション近くの物陰の潜んで、犯人が来るのを待った。
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幼馴染には指示していつも通り大学への道を通る様に言った。予定時刻が迫る頃、1人の男が例の踊り場に現れた。ヒョロヒョロとした暗めの男。亡霊感があるというか、このマンションに似合いの・・。
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ちょうど幼馴染が通りかかる頃。バシャバシャと写真を夢中で撮っていたソイツは、俺には全く気が付かなかった。
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その後ろからそっと忍び寄り、被写体が幼馴染だってことを確認して・・!
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「てめえ良い加減にしろ!このストーキング野郎!!!!」
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俺はカメラを取り上げるとソイツを締め上げ、怒りに任せて床にぶん投げた。色白でヒョロいソイツは大した抵抗することなく、あっけなく捕まった。
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出るわ出るわ、ソイツの部屋は幼馴染の写真だらけだったという。壁一面が幼馴染の写真で埋められていて、中には写真を引き伸ばして作ったポスターやら、クソコラ写真集だのがあったという。
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あとちょっと遅かったら幼馴染はどうなっていたか分からない。睨んだ通りだった。
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「本当、ありがとうねえ・・頼もしい幼馴染がいてホント良かった!」
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逮捕劇の後。幼馴染の奢りで俺たちは飲みに来ていた。俺が2人っきりの個室を希望したのは、言うまでもない。
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「でも何で僕だったんだろう・・別に美形でも何でもないのに」
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「お前マニア受けすんだよ。分かるだろ、長年俺に付き纏われて」
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まあでも幼馴染の普通っぽい感じにグッと来るストーカー野郎の気持ちは、俺には分かる。
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まあでもさ、犯人捕まえたところ、すごいカッコ良かったよ♡」
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瞳をウルウルさせながら言われて、俺はものすごく良い気持ちだった。 幼馴染のスーパーヒーローになった気分だったから。
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「ストーカー野郎捕まえるくらい、どうってことないぜ。相手の考えなんか丸見えさ」
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「え〜すごい!!!でも何で分かったの?」 「・・ま、俺ぐらいになればってことだ」
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「それよりさ!見直しただろ?・・愛が重いだけの俺じゃないって」 「ん、うん・・」
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冗談半分で言ったつもりだったんだけど、ホントにチュッてされて、俺は持っていたグラスを落としかけた。
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「顔、真っ赤だよ」 そうくすくす言われて、カッとなって俺からもキスし返した。
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ひと気のない歩道でこっそり手を繋いで歩く。 すごく良い雰囲気。
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「今日までの課題があるんだよ」 「じゃあ僕も家ついてくー!」
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「それは無理。すげ散らかってるって言っただろ。足の踏み場ゼロだよ」 「いっつもそう言う!・・次は招待してねー?」 「ああ!」
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かわいい恋人(ってことで良いんだよな?)に何とか別れを告げて、俺は1人暮らしの家に向かった。
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鼻歌混じりに家の鍵をガチャリと開けると。 壁は一面に幼馴染の写真だらけ。
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玄関に貼った、お気に入りの写真を引き伸ばしたポスターの中の幼馴染に、俺はただいまとキスをした。
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俺が何年幼馴染のストーキングをしてると思ってるんだ。
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お前が思いつくようなことは、俺だって全部思いついてんだよ。
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ロープだって?幼馴染は肌が弱いんだ。肌を痛めない様に滑らか素材のリボンを準備しとけよ、俺みたいに。リサーチが足りないんだよ。
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さて。課題はさっさと終わらせてと。部屋もいよいよ片付けなきゃだし・・。
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っとその前に。今日もこっそり撮っておいた幼馴染の画像、今からチェックしなきゃな。夜は長いぜ。
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今回はプチホラー感混ぜてみましたが、いかがでしたでしょうか。
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今後のメルマガの参考にしたいので、どんな攻めが好きか教えてください(≧∀≦)
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ここ数年、コロナ渦で孤独感があったり、日本でも色んな物騒な事件起きて不安感あったりしますよね。
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だから自分の作品が誰かの心の癒しや拠り所になったら良いな〜と思っています。
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BL小説自体は虚構かもしれないけれど、創作だからこそ得られる萌もありますし。
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その萌をチャージすることで明日からまたがんばろ!って思ってもらえたら作家的には嬉しいなと思ってます(^^)
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